つれづれ日記

ヴァイオリンの音色に包まれて

日本刀の様な弓

私の弓はクリストフ・シェーファー(C.Shaeffer)という方が作製したものですが、まさに日本刀の様なイメージです。弓を購入する際、かなり多くの弓を試したのですが、この弓は他の弓とは異なり異質でした。とにかくボウイングを綺麗にしないとすぐに振動してしまいます。居合切りの様というか、鞘から抜いたあとは綺麗な軌跡を描いて振らないと切れないというか・・・。ただ音色だけは抜群に甘い音色がして、微妙なコントロールが出来るので使いこなせれば最高なんだろうと思い、悩んだ結果これに決めました。

 

そんな経緯があるのですが、最近ボウイングを見直していたところ、振動の原因となる大きな要素は脱力が出来ているかどうかということに気付きました。弓圧を安定的に掛けるのも大事ですが、それと同じ様に脱力が必要なのだと。弓の中央部分が柔らかい為、脱力が出来ていないと手首の返しが発生する付近で余計な力が影響し、力のベクトルが微妙に変化して、それがダイレクトに振動となってしまいます。一方、脱力が出来ているとこの手首の返しが発生する付近でも、弓の進みたいように進ませてあげるイメージとなり、スムーズで雑味の無い動作となります。そう。日本刀の居合切りのようにです。

 

あと関連して脱力してボウイングが出来ているかどうかの一つの指針として、弓の持ち方が、右手の人差し指を深く保持するのでは無く、第一関節のチョットした辺りで自然と保持出来ているかどうかという気がしました。

 

夏休みで時間があるので、ボウイングと音階練習を念入りにしています。色々と気付くことがあったので確実に定着させられるようにしていますが、もう少し時間は掛かりそうですね。汗)

 

 

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